2011年12月31日

過労死を二度と起こさないで!の声を裁判所に届けてください

先日12月20日に中田過労死裁判の大阪高裁での公判2回目がありまして、その日この裁判は結審いたしました。京都地裁での原告請求却下の不当判決以降続けてきた闘いもいよいよ判決が出されることになります。


これまで支援してくださった方へお願いです。


リンク先にある「公正な判断でトステム綾部・中田衛一君(22歳)の過労死を認めて下さい」の文章にメッセージを記入いただき、記載の事務局までお送りください。
また協力していただける方へ呼びかけていただくと幸いです。


http://nakataeiichinet.web.fc2.com/


裁判所の公正な判断が下されますよう多くの方の声を届けていきたいと思います。
よろしくお願いいたします。
posted by 中田ネット at 08:18| Comment(2) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年06月05日

やっぱり不当としか言えない

判決を報じた新聞報道等にもあるからって思いが油断になったわけではないのですが、ここではちゃんと書いていませんでした。


先日のような不当判決を承服できるわけもなく、原告であるご両親は控訴を決意されています。


中田ネットも当然控訴審を支援していく準備を始めています。

当面は、当ネットの年次総会にたくさんの人に来ていただいて、控訴審への思いを高めあう場にしたいなと。みなさんどうぞご予定ください。


6/16(木)19:00〜
ラボール京都大ホール(中京区四条通御前)




さて、いまあらためて先日の判決を読んでいるわけですが、やはりどこをどう読んでも「不当」としか言いようのない中身です。以下、少しだけ感想的に述べておきます。


この裁判を通じて私たちの怒りの最たる点は、被告トステムの工場にはそもそもタイムカードが設置されておらず正確な労働時間が記録されていないことで、そのために被告の主張する客観的・中立的とは決して言えない労働時間を理由に「過労死でない」と主張している(そして現に労働基準監督署は認定をしなかった)ところにあります。

この裁判は企業の安全配慮義務違反を問う裁判ですから、私たちはタイムカードを設置せず労働者の正確な労働時間を把握管理してこなかった被告のトステムは、労働者の健康への配慮を怠ったと言っているわけですが、この「タイムカードの不存在」により過労死認定基準の最も大きな部分を占める「労働時間」が証明できなくなってしまうのですから。この不当性。この不条理。

そして今回判決はこの不条理さを全くそのまま踏襲してしまったのです。



こちら側は被告の主張する程度の短い労働時間(1か月45時間以内)であるはずはないことを様々な証拠でもって立証をしようとしているのに、判決はそれらを「客観的とはいえない」の一言で片付けてしまっています。一方で、被告の主張する労働時間(ラインリーダーの申告に基づく時間)が正しいと結論付ける根拠をラインリーダー本人が別の手帳に記載していた労働時間と同じだからとしていますが、「申告した時間を忘れないように手帳に記載していただけなのでは?」という素人でも疑問に思うような点に触れていないまま、実際の労働時間であると述べているのです。これでは誰も納得のしようがないと思うがどうでしょうか。


会社の記録どおりの労働時間での労災不認定を承服できないために原告は提訴に至っているのです。裁判所はもう少しましな応え方をすべきであったと思います。司法の責任を果たしているとは到底言えないです。



こんな判決が出てしまったことは、本当に残念です。

多くの労働者にとってマイナスになります。こんな雑な判断がされてしまうのなら、多くの企業に「タイムカードはつけないほうがいい」という誤ったメッセージを送ることになります。


しかし、「不当」であっても判決です。京都地裁にこれ以上何を言っても判決が変わるわけではありません。一市民に許されているのはより上級の裁判所の判断を求めるということです。高裁では、この判決の不当性が見抜かれまともな審理が行われることを望みたいです。
posted by 中田ネット at 04:03| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年05月31日

不当判決に抗議

5/25の不当判決に対する私たち中田ネットの抗議声明です。


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トステム綾部・22歳中田衛一君過労死事件
京都地裁の不当判決に抗議する(声明)
 
京都地方裁判所(大島 眞一裁判長)は、2011年5月25日、「トステム」綾部工場で長時間の時間外労働を強いられ、帰宅後に急性心停止で死亡した故中田衛一さん(当時22歳)の遺族が、死亡は過労死として同社に損害賠償を求めた訴訟で大島眞一裁判長は、原告の請求を棄却する極めて不当な判決を下しました。私たちはこの不当な判決に対し強く抗議するものです。

中田衛一さんは、2001年6月16日、夜勤明け自宅にて就寝中に急性心停止により22歳の若さで死亡しました。両親は、常態化した長時間労働、劣悪な作業環境と精神的負担ともなう業務、過酷な深夜交替制勤務、で働かされていた」として、会社側の安全配慮義務違反を訴えていたものです。
 
判決は遺族、元同僚のトステム綾部工場での長時間労働、劣悪な作業環境など真実を明らかにする証言についても、同工場にタイムカードが設置されていない下で、深夜帰宅していたという両親や同僚の証言は「裏付けのあるものとも言い難い」、業務が深夜交替制であったことや騒音、冷暖房がない、精神的ストレスがかかるなどの劣悪な労働環境も「ことさら重視するものではない」として、「業務が過重であったものといえない」とし、会社側の証拠を採用するだけのものでした。
中田さんがトステム綾部工場に就職し、長期間深夜交代制勤務のもと常態化した時間外労働のもとで、疲労困憊で帰宅し就寝につく息子さんの姿、体重が極端に減少していく状況を日々見ながら、ともに生活し、最後は過労死という悲惨な最期を遂げた事実、「22歳の健康であった息子がなぜいのちを失わなければならなかったのか」を明らかにしたいという、両親の想いに向き合いあわず、司法の場での真相究明は全く行われていません。
また、弁護団から提出された滋賀医大垰田医師の意見書に対しても、作業形態のみを引用しているだけで、深夜交代制勤務によって生じる疲労蓄積、睡眠の質の問題、業務における精神的負担など科学的根拠に基づく、医学的見地からの意見を全く評価されていません。
本来、使用者が果たすべき客観的な労働時間管理(タイムカードの設置等)に対する責任に対しては、なんら言及せず被告会社が提出した時間外労働時間を採用し、さらに死亡前6ヶ月以前では月80時間を超える時間外労働があったとしながらも、死亡時には疲労は回復できたとして業務が過重ではなく会社の安全配慮義務違反はなかったとしています。
以上の通り、判決は客観的証拠に基づかないばかりか、過労死基準を上回る時間外労働を会社が労働者に強いても、疲労回復さえしていれば、なんら会社に安全配慮義務はないということで、極めて不当で、ご両親の司法の場で真相を明らかにしたいという想い、これだけ働かせれば過労死だという多くの青年の想い踏みにじり、これまでの判例にも逆行する不当判決であり断じて許すわけにはいきません。

今日の労働者を巡る労働状況と健康破壊は極めて深刻です。労働時間管理がなされず過酷な長時間労働を強いられている多くの若者がいます。私たちは引き続き、中田衛一君の過労死が会社の安全配慮義務違反であったという事を認めさせるとともに、すべての青年が健康で働き続けられる職場、過労死のない社会にできるよう、取り組みをすすめるものです。

2011年5月27日
中田さんの過労死・労災を求める会
中田衛一22歳過労死裁判支援ネットワーク
京都労災職業病対策連絡会議
posted by 中田ネット at 22:43| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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